【高校1年次】課題発見~インタビュー、そして演劇の創作へ~
本校では、8年前の開校当初から、演劇教育を実施しています。演劇家で「ふたばの教育復興応援団」の平田オリザさんからご指導をいただいています。
「人は分かり合えない。だから、分かり合おうとすることが大切なんだよ。」 演劇を通じて、他者の立場をおもんぱかり、重なるところを少しずつ広げていくことに挑戦しています。なかなか答えが見つからない事象に対して、納得できる解を導くのは簡単ではありませんが、共感、エンパシー(相手の気持ちを想像すること)は物事を良い方向に変容させていると思います。
ここ双葉郡は、原発事故以来、対立や意見の食い違い、思いのすれ違いなどがたくさんあります。それまでの町や社会を維持する先人の様々な工夫や、それによる繋がりも町から人がいなくなって、いったん途絶えてしまいました。
こうした状況は、原発事故後の特殊な状態ではあります。しかし、少子高齢化、自然災害、産業構造変化など、いずれ日本のいたるところで対峙することになる課題が少しずつ表出している中、それらが双葉郡では一機に精鋭化したものと見るなら、様々な挑戦が本校のものだけではない、意味あるものになると思います。
本日(令和5年6月6日(火))、1年次未来創造探究(演劇創作)の授業で、地域の人をお呼びして、地域や個人が抱える課題や悩みについて教えていただきました。
20班への講師20名の皆様、お忙しい中、ご来校いただきご指導くださり、本当にありがとうございます。地域、みなさまのお気持ちを大切にして、生徒も教師も学びを深めていきます。