見出し画像

【ふたば未来:中学2年生】リーダー学 ~小泉進次郎さんとの出会い~


福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校

 本校では、時代を切り開く方をお招きして、対話から学ぶ『リーダー学』を行っています。今年も、令和6年5月20日(月)に、衆議院議員で「ふたばの教育復興応援団 」の小泉進次郎さんにご来校いただき、中学2年生を対象に実施しました。
 小泉さんは、東日本大震災、原発事故後のFUKUSHIMAを何とかしたいと、ずっと心を寄せてくださっています。そして、福島の教育復興として開校した本校と生徒をとても大切にしてくださいます。

 午前中には、小泉さんの中学時代のお話から、現在のお姿につながっているご自身の経験について、具体的なエピソードにユーモアも交えてお話しくださいました。

「自己決定の大切さ」と「自分で自分の可能性を決めない!」
この問に、生徒たちの頭はフル回転しています。

 ふるさとや家族に支えられたことが、困難な状況でも乗り超えられる原動力になったというお話は、生徒たちが過ごすこの双葉郡が、大切なふるさととなるよう地元を大切にしてほしいというメッセージとして感じとれました。

 午後の時間は、「自己決定した道に正解はあるのか」と、生徒たちが決めた問いについて、小泉さんを囲んで哲学対話をしました。
 自己決定して良かった人、そう思わない人と、たくさんの生徒たちが自分自身の経験を話ししました。 

 午前中の小泉さんの中学時代のお話によって、生徒が自らの今を見つめることになりました。それぞれの生徒が様々な想いを抱きながら、悩みながら、日々を過ごしているというのを全体で共有することができました。

 例えば、ふたば未来を選択してとても充実した生活を送っている生徒がいる一方で、寮生活など自己を律しながら生活し、自宅からではない形で学校に通っている生徒の大変さを知りました。
 また、県立学校である本校を選択したことで、地元の友人に会えなくなってしまったことや、離れ離れになった地元の友人を気遣う生徒のやさしさを知ることにもなり、会場全体がお互いを思いやる雰囲気になりました。

 小泉さんは、「もしも、今の仕事がこんなにも大変であることを中学時代に知っていたら、この仕事を選ばなかったかもしれない。」と述べました。 

 そして、「(自己決定した道に、)正解、不正解はない。(葛藤や困難があっても)自己決定することに意味がある。」と、ご自身の経験からの考えをお示しになりました。
 (小泉さんが今、頑張っているのは、)「選んだ道がたとえ間違っていたと思うことがあっても、自分で決めたことだから乗り越えることができる。(ふるさとへの感謝や様々な人に支えられていることで)自分の選んだ道だからこそ、頑張ることができる。」とお話くださいました。

 また、「人生は思い通りにいかないことが多いが、様々な出会いで変わっていくものなので、自分で自分の可能性を決めつけてしまうことなく、いろいろなことに挑戦してほしい。そうした(悩みや葛藤が生ずる)中の選択で、しっかり自己決定していくことが、苦しいときに自分自身を支えることになる。」とお話されました。

 中学2年生、一人ひとりに真剣に対峙くださるお姿は、正に生徒たちが背中を追いかけていくだろうリーダー像でした。
 小泉進次郎さんとの出会いによって、生徒たちは青春の日々に遭遇する様々な葛藤や困難に向き合い、それらを乗り越え昇華させ、リーダーの資質を獲得していくものと思います。本日、かけがえのない出会いとして、彼らの中にしっかりと刻まれました。